独身最後の夜
明日、彼氏と入籍する。
独身最後の夜ということでお寿司を食べてます。彼氏は戸籍謄本を得るために実家に帰宅中。
今夜は私ひとり!やった!
彼氏がいない時に食べる適当なご飯も好き。お酒も飲むし、お風呂で本を読む予定。
Twitterでは彼氏への愚痴が多くなってしまっているけど、彼氏のことは大好きです。付き合ってからも優しく、愛情表現が上手で、強くて格好良い男。一緒にいると本当に楽しい。
浮気されて何も信じられなくなって別れようとも思ったけど、浮気されても好きだし、こんなに酷いことをされても好きならこれからもずっと好きなんだろうと信じることにした。この男を手放すわけにはいかないと思った。この浮気を機にお互い反省して、すれ違いが解消した。
これからも時々浮気を思い出して悲しくなったりすることもあると思う。許せない気持ちが侵食してきそうになったら、1人で湯船にでも浸かって、嫌な気持ちとは距離を置いたりしよう。
3月に読んだ本
1.老人ホームで死ぬほどモテたい/上坂あゆ美
短歌集。お気に入りの短歌をメモ。
畑からきゃべつを抱えて歩くごと生理用品抱える 東京
「ついにこの時期(生理)が来た」と思いながらドラッグストアで生理用品を購入する女性あるあるの短歌。
お父さんお元気ですかフィリピンの女の乳首は何色ですか
フィリピンに移住して、フィリピンの女性と暮らしている父への短歌。異国で恋愛をしている父に意地悪な質問を投げつけたくなったと思われる。おまえの人生それで満足か?って煽ってる感じもする。
作者の家族に対する複雑な想い、生きることへの哀愁、そんなものを感じた1冊だった。
6畳1間のアパートで同居している阿佐ヶ谷姉妹のエッセイ+2人が書いた短編小説。
読了後、ミホさんとエリコさんの見分けがつくようになった。
お弁当に付いてきたバターを持ち帰って保管したり、ジムに通ってみたり、近所の飲食店で楽しく食事をしたり、近所の方からお裾分けをもらったり、お土産を渡したり。のほほんとした日常。疲れた時でも読める。お茶をしながら2人の話を聞いているような本。クスッと笑えて、2人の温かさが伝わってくる。
初めて書いたとは思えない短編小説もとても良かった。ミホさんの短編は途中までフィクションだと思って読んでいた。だってエリコさんが登場していたから。エリコさんの短編はしっとりとした大人の恋愛だった。素敵。
この本を読んでいて気づいたことは、阿佐ヶ谷姉妹は自分に対する“嘆き”が少ないということ。『まあこれはこれで良し!』みたいな。私もこのスタンスで生きていきたいな。
明日から4月が始まって、私は社会人4年目になる。特に環境が変わるわけではないから感情は無い。早くゴールデンウィークがきて欲しいな。
Dairy_Mar.27
顔合わせが無事に終わった。
昨日まで電車が止まるくらい悪天候だったけど、今日は晴天で暖かい1日だった。景色を見渡せる感じの個室で美味しいご飯を頂きました。やっぱり富山はお魚が美味しいね。お酒も飲めて幸せ。
彼氏のお父さんとお母さんが気さくな方で、うちの両親も楽しく会話してた。
結納無しのカジュアルな顔合わせで、食事は1人7,000円(酒代込み)、私たちがお金を出すという感じで行いました。
入籍日を決めたし、次は結婚式に向けて動きださないと。彼氏のおばあちゃんが結婚式を熱望しているらしい。
それにしても、まさか自分が25歳で結婚するとは思っていなかった。彼氏と出会う前までは人のことを本気で好きになったことがなくて、もう独身でいいやと思っていたのに。
浪人や留年をすることなく大学を卒業して、それなりの企業に就職して、それなりの給料をもらって適度に遊び、3年半付き合った彼氏と結婚‥。特に何を頑張ったわけでもないのに淡々と“普通の人生”を歩む自分に驚いている。
生まれてから人脈と運の強さには恵まれているので、これからもこの強さを持って生きていきたい。
Diary_Mar.16
彼氏の浮気が発覚してから3ヶ月ほど経つけど、まだ立ち直れていない。
思い出したくないのに、“四国”という単語を聞くだけで、『彼氏が浮気相手と旅行したところだな』って思ったり、不倫のニュースを見ると、『彼氏も浮気してたんだった』と思ったり。
つらい。何かの拍子に記憶喪失にならないかなって本気で思っている。
勝手に浮気のことを思い出して悲しんでいる私を見て彼氏は、「早く忘れて、前を向いて欲しい」と言う。浮気して私にトラウマを植え付けておいて、よくそういう事を言えるね。確かに私がいつまでも悲しんでいると彼氏も気分が悪いかもしれないけど、それだけの事をしたんだよ、自覚してくれ。大好きだったから、本当に信頼していたから、裏切られた時のダメージが凄いんだよ。
私が今こうして苦しんでいる間にも、相手の女は普通に生活してると思うと悔しい。「彼氏欲しい」「結婚したい」といいながら彼女がいる男にばかり手を出す最低な女。誰からも選ばれず、ただの都合の良い女であることを、「モテる」と勘違いしながら生きて欲しい。
気持ちを吐き出して、少しはスッキリしたからもう寝よう。
Diary_Mar.2
今日仕事ができない50代の人が責められているのをみて悲しくなった。自分も将来こうなるんじゃないかって不安。
いま会社として女性の活躍を推進していて、私にも色々な仕事が回ってくるようになった。会社の重要なプロジェクトに“若手の女性”という理由で選ばれたり、就活のリクルーターを頼まれたり、先行テーマを任されたり、会議で報告する機会が多かったりなど‥。
会社が描く「働く女性像」を押し付けられているようでつらい。
別に輝きたくない、特に活躍したいわけでもない、意識の低い私はこの会社でどうやって生きていけばいいのかわからない。実力が伴わないのに目立つ仕事が多くて恥ずかしい。
この前は男性の上司に「女性には敵わないな〜」と謙遜するふりをして嫌味言われたりした。むかつく。
私は普通に働きたいだけなんだけど。全部むかつく。あと2日で休日だから乗り切るぞ。
2月に読んだ本
1.ない本、あります/能登崇
送られてきた画像を使って「ない本」を作る。表紙・タイトル・著者・出版社・物語…すべてが虚構。
表紙から物語まですべてのクオリティが高くて本当に存在しそう。作者の想像力がすごい。小説のプロローグをずっと読んでいるような、SFの短編集をずっと読んでいるような、そんな感じの内容だった。星新一さんのショートショートが好きな人はぜひ読んで欲しい。
28編の中で特に面白かったのは『傾いた惑星』と『第七夏季の男』という話。
・傾いた惑星 桜望梅
主人公の鍬原耕記がある朝目覚めると、部屋が66.6度傾いていた。部屋の片付けもそこそこに外に出た鍬原が直面したのは全てが傾いた世界だった。
・第七夏季の男 大場近夏
大手食品加工会社に勤める聞部武文は「八月でこんなに暑いなら、十二月はどんだけ暑いんだろうな」というカビの生えたユーモアで周囲を困らせる課長が苦手だった。そして迎えた十二月、気温は五十度を超えた‥。
2.ねこのセーター/及川賢治・竹内繭子
主人公の猫はとてもテンションが低い。なまけるのが大好きで、おぎょうぎが悪くて、どんぐりに帽子をかふませるのが仕事。そんな猫さんの話。
いいな、どんぐりに帽子をかぶせる仕事。私もそれしたい。主人公の猫さんは3つほど帽子をかぶせたところで飽きていた。かわいい。
寝る時は着ていたセーターを床に脱ぎ捨てて、裸で寝るのもかわいい。
3.わたしを空腹にしないほうがいい/くどうれいん
盛岡の歌人・くどうれいんさんの食をめぐる記録。日記という枠をぴょんっと飛び越えて、過去と現在を行き来しながら自由に綴られている。
人は、ひとつの不幸には耐えられるが、同時にふたつの不幸を抱えると身体をこわす
くどうさんは2つめの悩みを抱えた途端、何も食べられなくなったらしい。私もいま仕事もプライベートも最悪な状態。とりあえず次の地獄に備えて美味いもの食べて慎ましく生きる。
そういえばこの前適当に作った天津飯が美味しくできて嬉しかったな。些細なことに幸せ感じるタイプで良かった。
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4.うたうおばけ/くどうれいん
くどうれいんさんの個性的な友人が登場するエッセイ集。あとがきの言葉に共感した。
生活は死ぬまで続く長い実話。そう思うと、どんな些細なことでも書き溜めておきたくなります。
私も毎日日記を書いたり、ブログをやったりと、些細なことを書き留める人だから。しばらく経ってから読み返すのが面白い。このエッセイ集で好きだったのは、暗号でしか告白できないスズキくんの話。
エッセイを読んで、くどうれいんさんは生きるのに全力な人なんだなって思った。私もそうなりたい。